「街中×アート」
今、世の中は、新型コロナウィルス感染症という未曾有の事態に直面している。また、今年は、東日本大震災からちょうど10年が経過した。
我々は何を考えどのように行動したらよいのか…。考えれば考えるほど深い海に沈み込んで行くようであり、困難の状況に追い込まれるようでもある。
しかし、複雑に考えるのではなく、単純に思ったままに何かに向って進んで行くのもよいのではないかとも思う。
2012年5月に、さいたま市を中心に活動する美術家の有志により、流派や世代を超えた交流や作品展示を通じて、地域の美術家の活動を推進させることを目的として「さいたま市の美術家をつなげる会」が設立され、同会は、2015年から今年まで7回にわたり「うらわ街中」展を運営してきた。
本会は、上述の「うらわ街中」展の事業を、さいたま市の美術家をつなげる会から継承し、発展させることを目的として設立された。
本会の設立によって、従前「うらわ街中」展の目的が必ずしも明確となっていなかったが、本会の目的である、「美術家と街の事業者等の活動を通じて、街とアートと人を連関させることによって、それぞれが活性化され、社会の中で活き活きと共生していくこと」を掲げることにより、よりその目的が明確化された。
本会は、美術家等広く文化・芸術に係わる表現者が、自己の表現を、街中で店舗等営む事業者等の協力得て、共に協働して展示・表現する活動を通じて、街にたくさんの人の流れを作り、街とそこに生きる人々を活き活きとさせ、街に住む人、街に来る人も美術と街を楽しむことによって活き活きとなり、また表現者も自身の表現と街を事業者ともに楽しみ活き活きとなることを創造し、街とアートと人を連関させ、それぞれが共生していけることを目指すものである。
※本会、設立趣旨より